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講座七 エスキモー犬とは…

 エスキモー犬とは、 1)アラスカン・マラミュート犬、2)シベリアンハスキー犬、3)サモエド犬、4)グリーンランド犬や5)カナディアン・エスキモー犬を総称したものである。一般的には、いずれも大型スピッツの仲間である。

家畜化した動物としては、野外生活に適し、極地の烈風の吹きすさむ雪氷のなかでも驚異的な耐久力を発揮する数少ない生き物と言える。人の助けなくても、生き抜ける野生能力も十分に備えており、ソリ引き、番犬、狩猟犬、そして極地探検にも古くから使われていた。その中でもシベリアンハスキー犬は、探検家ピアリーやアムンゼンによる北極や南極探検に使われ有名になった。

起源は、シベリア北東部に住むチュクチ族が関わっているシベリアンハスキー犬、アラスカの西部に住んでいたアメリカンエスキモーのマラミュード族の関わるアラスカン・マラミュード犬と、シベリアの広大なツンドラ地帯のサモエド族の関わるサモエド犬である。

それはゴールドラッシュなどアラスカに白人がそれぞれの地方から適した犬を持ちこんだため、血縁的に強い繋がりがある現在のシベリアン・ハスキー犬は、シベリアンではなく、アメリカン・ハスキー犬と言うのが適当かもしれない(?)。

またハスキーの意味は、極地に住むインディアンやエスキモー(イヌイット)のいう北極犬と意味する。英国のUKCでは、アークティック・ハスキー犬と呼ぶ.

グリーンランド犬は、古来からグリーンランドの原住民に飼育されているが、ヨーロッパ人の移住で犬の純血を守るのが難しくなったとき、デンマーク政府が、犬のグリーンランドへの持ちこみを禁止した。使途は、その他のエスキモー犬と同じであるが、グリーンランド、デンマーク、スカンジナビア半島の3カ国以外は余り見られない

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