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講座十六 吹雪、地吹雪、ホワイトアウト、そして吹きだまり

正確には地吹雪吹雪とは別のものであるが、両方が同時に起こる場合も多くある。

地面に積もった雪が風によって移動する現象を地吹雪と言う。風が強く、雪が降っている状況を吹雪と言う。チャーチルの天気予報では、2つを分けて使っている。

温度が氷点下10℃以下で、風速が毎秒数十メートルになると雪粒どうしは結合しにくくなる。さらに温度が下がるにつれて、雪粒に移動はしやすくなる。雪が積もっているところに飛んできても雪面からも跳ね返る。その結果、降ってくる雪の100倍もの雪が風に運ばれてくると言われる。この状態の時、空も見分けが出来なくなり、1メートル先も見えない。この状態が、極北のホアイトアウトである。

小さくても障害物があるとその風下には、考えられない吹き溜まりができる。それは障害物のため、風下では風が収まるからである。毎秒10メートル以上の風と、そこで温度が下がると、1時間以内に50センチ以上の深さで、風下へ3メートルくらいの吹き溜まりが出来る。こうなると車の運行はできない。