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講座十四 オオカミの種類

ハイイロオオカミ(学名:Canis Lupusとアカオオカミ(学名:Canis   rufus)

オオカミは大きく分けて、2種類ある。                   それは、1)ハイイロオオカミ(学名:Canis Lupus, 英名:Grey Wolf or Timber Wolf, 和名:ハイイロオオカミ、またはタイリクオオカミ)と、2)アカオオカミ(学名:Canis rufus, 英名:Red Wolf, 和名:アカオオカミ、またはアメリカオオカミ)がある。

ハイイロオオカミ、Canis Lupysは最大にして最強の犬科動物である。彼らは大形のシカ類を補食するのに適応・進化してきた。2百年前まで、人間を除けば地上棲哺乳類中最も分布が広く、熱帯雨林と砂砂漠以外の北半球全域、森林、平原、山地、標高2100〜4500mの高山、ツンドラなどに棲息した。
しかし、人間の彼らへの圧力と生活地域の破壊が分布域の激減をもたらし、イベリア半島やイタリアの孤立した山地の保護区、北欧や東ヨーロッパの数少ない保護された大きな森、中東の山地と半砂漠地帯、中央アジアの荒れ地、北アメリカの山地の国立公園や保護区、そして北部の深い森林やツンドラという不毛の地にのみ残るだけとなった。
かつて日本にもいた「エゾオオカミ」と「ニホンホンドオオカミ」はハイイロオオカミの亜種である。

北米では、1)メキシコ、2)カナダの東部諸州、と人口の多い南部の都市部、3)、米国では、ミネソタ州、アラスカ州と西海岸の一部を除けば、オオカミは絶滅してしまった。

カブラドール(Labrador)からブリチッシュコロンビア(British Columbia)とユーコンYukon)とヌナブットなどカナダの未開拓地には、オオカミは多く棲息している。

 【大きさ】♀
頭胴長 1300〜2050mm
尾 長 350〜500mm
肩 高 660〜970mm
体 重 ♀26-41
kg              

【大きさ】 ♂は♀より大きい。体重は80ロになるものもある。  

アメカアカオオカミは、アメリカの南部に生息していたが、完全に野生のものは、1976〜1980年までに絶滅してしまった。現存のアメリカオオカミは動物園で飼育されたものか、それを野生化する努力をされたものだ。シートンの動物記にでてくるオオカミは、アメリカオオカミである。また大きさといい食性と言いコヨーテとの中間といえる。アカオオカミは、コヨーテと同じように、その場に応じて食べる。
とはいえ、主要な獲物はノウサギ、アライグマ、ヌートリア、マスクラットなど中形ないし小型の哺乳類である。これらの食べ物の他に、魚、昆虫、死肉なども補食する。3頭かあるいはそれ以上のアカオオカミが群れでシカや野生化したブタ、ウシの赤んぼうなどの有蹄類も襲うらしいが、記録は少ない。植物質もよく食べる。
アカオオカミの社会はハイイロオオカミのそれよりもコヨーテに似ている。
彼らは基本的にはペアで行動し、2〜3頭の群れというのがふつうである。

かって米国南東部では、多く棲息していたが野生のアカオオカミは絶滅してしまった。現在はアカオオカミ繁殖プログラムにより、これらの地へ再導入がされている。

【大きさ】♀
頭胴長 1100〜 1300mm
尾 長 250〜350mm
肩 高 660〜790mm
体 重 16〜41kg前後

【大きさ】♂は♀より大きい